国内

男性は女性からのセクハラに口を閉ざす傾向 悩む男性多いか

 日本スケート連盟会長の橋本聖子参議院議員(49才)が男子フィギュアスケート高橋大輔選手(28才)に「無理チュー」したと報じられ騒動に発展。「パワハラ、セクハラとは思わなかった」と高橋選手はかばったが、男性からは「嫌だったとは言えないよな」という声が聞こえてくる。労働問題に詳しい弁護士の戸塚美砂さんはこう指摘する。

「高橋選手が、内心気が進まないのに、周囲の状況から応じざるを得なかったのであれば、セクハラに該当すると考えられます」

 2012年度に都道府県労働局雇用均等室に寄せられたセクハラ相談件数は、女性からが5838件、男性からは549件。一見、男性の被害者は少ないように思えるが、実態は少々異なるようだ。

「男性は女性からセクハラを受けても問題にすることを避け、口にしたがらない傾向があります。悩んでいる男性はもっと多いのではないでしょうか」(戸塚さん)

 戸塚さんは2011年に、22~39才の男性2666人を対象にパワハラ、セクハラ・性的内容などに対するアンケートを実施した。回答があった2539人のうち、「女性の上司や先輩から、不快な思いをさせられたと感じたことは?」の問いに「はい」と答えたのは、約4分の1に当たる647人にものぼった。

 そこから500人を抽出したところ、「卑猥な内容の話を聞かされたり、卑猥な行動を見せられた」が50人、「必要以上に接近されたり、わざと体に触られた」という人が53人、「性的な話やからかいの対象にされたり、性的な噂を流された」という人も27人いた。女性によるセクハラは、想像以上に広がっているようだ。

※女性セブン2014年9月18日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
「What's up? Coachella!」約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了(写真/GettyImages)
Number_iが世界最大級の野外フェス「コーチェラ」で海外初公演を実現 約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン