夫が1999年と2006年に2度失業し、“職なし夫”を養うことになったファイナンシャルプランナーで『わたしと夫の失業日記』(同友館刊)の著書・神田理恵さん(45才)。
「生活のほうは幸い貯金もあり、私のパートと失業保険でなんとかなりました。ただ、夫は仕事が決まらなくても“なんとかなるっしょ”という態度。私はママ友に言えず気をもんでいるのに、当の本人は一晩中、パソコンゲームをやったり、小説を読んだり、もう、イライラしましたね」(神田さん・以下「」内同)
でも、そこで“本気で探してるの!?”と責めたり、“あなたは気楽でいいわね”と嫌味を言うと、事態は悪化してしまったという。
「男の人は見た目よりナイーブ。感情をぶつけると、逆ギレされたうえ、落ち込んでうつ状態になることも。それこそ働けなくなって大変です」(神田さん)
そこで神田さんは、“仕事をしたら収入が増え、楽しいことが待っている”とひたすらアメ作戦に徹したという。男性は理屈と数字で見せるのが何より効果的。
「働いて月1万円貯蓄すれば年12万円。これだけ貯まったら、家族で豪華な温泉に行ける。あなた1人ならヨーロッパだって行けちゃうわね!」と、旅行好きな夫を刺激し続けたところ、夫の目に光りが宿り、就活にも節約にも積極的になった。
そうしてご主人は、見事再就職に成功し、家計はなんと失業時と比べ20万円も黒字化したという。
※女性セブン2014年9月18日号