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元「デキる会社員」 退職後に過去の肩書きをひけらかし不評

 近隣との人間関係をいかに良好にしていくかは充実した老後のカギ。だが、現役時代の肩書きやプライドが男同士の対立を引き起こしてしまうことはよくある。引くに引けなくなってしまうのは、「エリート」や「デキるビジネスマン」と呼ばれた人に多い。

 大手メーカーで広報部長を務めたA氏(68)は、定年退職後に妻の勧めで地域の町内会に参加した。

 最初は大人しく周囲に従っていたA氏だったが、町内会が毎年恒例の餅つき大会の準備にとりかかると、ついに“昔取った杵柄”を振り上げてしまった。

「Aさんは町内会が作成した宣伝ポスターを見るなり“これじゃあダメだよ。何が特徴なのかわからない。誰も来たいと思わないだろう”と切って捨てた。“私は大手メーカーで広報部長をしていた。経験もノウハウもある。私がポスターを作り直します”と名乗り出たんです」(居合わせた町内会関係者)

 毎年恒例の行事をいきなり仕切ろうとする新参者に周囲は驚き、会場には不穏な空気が漂った。

「特にポスター作成を長年担当していたBさんの怒りは相当のものだった。沈黙を破って“もう一回、何がダメなのか言ってみろコノヤロー!”と啖呵を切って、Aさんに掴みかからんばかりの勢いで立ち上がった。周囲が2人を羽交い締めにして事なきを得ました」(同前)

 結局、A氏に賛同する者は現われなかった。居場所を失ったA氏は、次回から町内会の集まりに顔を出さなくなってしまった。

※週刊ポスト2014年10月17日号

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