これからの季節、宴会続きとなるサラリーマンは忙しさにかまけインフルエンザ予防も手抜きになりがち。そこで忘年会シーズンにぴったりな、緑茶を利用した予防をすすめたい。飲み会の最後、小腹が空いたときにお茶漬けを頼み、緑茶カテキンを効率的に摂取する方法だ。
「研究によると、緑茶だけよりも緑茶とごはんを一緒に食べたほうが血液中の総カテキン量が1.6倍多くなり、血液中の緑茶カテキン濃度が上昇する傾向を確認しています。緑茶カテキンには、タンパク質やでんぷんなどの多糖類と結合しやすい性質があります。そのためお茶漬けに限らず、食事のなかでごはんと一緒にとることでも同様の効果が期待できます。
ですが、緑茶カテキンは体内に吸収された後、長く留まりません。食事や気づいた際に、こまめに継続して緑茶を飲むことで、血液中の緑茶カテキン濃度をより高い状態に維持できる可能性があります」(独立行政法人農研機構野菜茶業研究所・物部真奈美主任研究員)
緑茶は、家では急須から、外出時にはペットボトルなど、いつでもどこでも様々な形で生活に取り入れやすい。日本では、例年12月から3月にかけてインフルエンザが流行する。緑茶を利用した効果的な予防をしながら、多忙な日々を乗り切ろう。