国際情報

浅田真央 韓国人男性の間で「女」としての人気はヨナより上

 産経新聞ソウル駐在客員論説委員の黒田勝弘氏によれば、日本人の嫌韓感情の裏に、韓国に対する日本人の「剥奪感」(サムスンの好調や、スポーツでの韓国の好調っぷりへの複雑な感情)があるとしたら、それは韓国に対する過大評価だという。黒田氏が解説する。

 * * *
 端的に言って、韓国人は寿司屋のカウンターで日本の「サケ」やアサヒビールを飲み、握り寿司をつまみながら「安倍はケシカラン!」と反日の気炎を上げている。

 慰安婦報道や親韓史観が「良心的」として人気の朝日新聞とともに、アサヒビールも輸入ビールの中でトップ人気とは小憎い(?)が、日本統治時代から日本風ビールの味に馴染んだ韓国人にはいたし方ないだろう。

 村上春樹の新刊発売で書店に行列ができるのは海外では韓国だけだし、東野圭吾の作品はみんなベストセラーでソウル大図書館の貸し出しナンバーワンである。韓国人たちはハルキ・ワールドに憧れ、東野圭吾の推理世界にハマっているのだ。

 女子フィギュアのキム・ヨナなどはさしずめ「剥奪感」のシンボルかもしれない。浅田真央が最後まで勝てなかったのはキム・ヨナの〝神がかり演技〟のせいだが。しかし韓国男性の間では「女」としては真央の方が人気がある。「隣の芝は青い」というわけだ。

 韓国人はいわば「昼は反日、夜は親日」であり「男は反日で女は親日」「学校では反日で放課後は親日」「ニュースは反日(日本非難)で企画番組は親日(日本に学べ)」という見事な(?)二重構造になっている。

 筆者はそんな韓国、韓国人の不思議さの現状をナゾ解きしつつ、日本社会の過剰な反韓を戒め、その「対韓剥奪感」を癒す意味で新著『韓国人の研究』(角川学芸出版)を書いた。そこでは問題の「嫌韓ヘイトスピーチ」を「韓国への有名税」と断じた。日本もそうだったように韓国も大きくなれば国際的に「税負担」は増えるのだ。お互い興奮することはない。

※SAPIO2014年12月号

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン