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ラグビーのルールを夫に説明された妻 「後ろ向きな感じが嫌」

 夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回は寄せられたのは楽器メーカー勤務のご主人(50歳)。奥様(48歳)は中学時代からバスケット、ご主人は高校からラグビーを始めました。

 * * *
 女房にラグビーの良さをわかってもらいたいのですが、聞く耳持たずです。「競技人口知ってる? バスケは4億5000万人で世界一。ラグビーなんてたったの550万人じゃない」

 ルールを説明しても、反論がボディブローのように効きます。「ボールを前に投げちゃいけない『スローフォワード』と、ボールを前に落としちゃいけない『ノックオン』というルールがあるんだ」「その『前に落としちゃダメ・投げちゃダメ』って後ろ向きな感じがアナタの性格通りで嫌なの」

 グッとこらえ、今度はラグビーの精神についての説明です。

「どんなに激しく戦っても、試合が終われば『ノーサイド』。敵も味方もなくなるんだ」
「アナタって私がお義母さんと揉めると、よく『もう今までのことは水に流そう』って仲裁に入るけど、それもラグビー精神? でも、嫁姑の間で『ノーサイド』なんてあり得ないからね」。

 女房とのバトルも一生続きそうです。

※週刊ポスト2014年12月5日号

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