スポーツ

江本孟紀氏 巨人は金満、肥満に不満と指摘し落合GMにも異議

 野球評論家の江本孟紀氏は「アホ」という表現を使うが、これは関西で親しみと温かさを込めて使われる言葉で、「変われば良くなる」という期待を込めたもの。2014年の日本プロ野球ペナントレースを振り返り、現在の球界の問題点を指摘した。

 * * *
 しかし今年のペナントはしょうもなかったですね。特にセ・リーグはアホみたいな結果でした。

 シーズン中、巨人の原辰徳監督と話した時、僕は「いまの巨人は金満と肥満やね」といいました。

 年俸が上がればその金額に応じた仕事をしなければいけません。ところが最高年俸の阿部慎之助を筆頭に、働きは年俸に見合っていない。結局今年は3割打者も、打撃ベスト10に入った者もいなかった。さらにこれも阿部が筆頭ですが、ブクブク太る肥満児ばかり。

 原監督はこれを認め、「管理を選手に任せ過ぎた」と悔やんだうえで、「江本さん、金満、肥満に不満を付け足してください」といってきました(笑い)。

 これには原監督自身の不満もありますが、選手からの不満がないという問題がある。カネを十分もらっているためか、4番が7番に下げられても不満をいわないんだそうです。原監督に食ってかかる選手もいなかったらしい。巨人は「三満」に毒されているんですよ。シーズン終盤なんか、12球団一弱いんじゃないかと思うような惨状でしたからね。

 それなのに巨人がリーグ優勝した。もうね、これは他のセ5球団がアホ大賞です。

 ヤクルトと阪神はあれだけタイトルホルダーを出しながら、自分勝手な野球ばかりで自滅。中日は落合博満GMが仕事を勘違いして、本来は選手側に立って補強するべきなのに、コストカットばかりして弱体化した。あれじゃGMじゃなくて球団社長ですよ。
 
 広島、横浜には元々優勝できる力はないから、その意味ではよくやったといえるかもしれませんけど。

※週刊ポスト2014年12月26日号

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
女性セブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン