そこで、マスクを知り尽くす飯田さんに、敢えてオススメの商品を挙げてもらったところ、「興研」という聞き慣れない会社製のマスクを教えてくれた。
「もともと産業や医療現場でのマスク製造が主流のメーカーですが、一般用にも使い捨て粉じんマスクやインフルエンザの感染対策用マスクも販売しています。
インフルエンザ対策のマスクは、『ハイラックうつさんぞ』『ハイラックかからんぞ』の2種類で子供用もあります。このマスクはいろいろな顔にフィットするように設計されているので、ウイルスブロックの効果は高いと思います」
価格は両タイプとも1枚540円(税込)と少々高めだが、吸気口付きで後頭部でしめひもをフックに引っ掛けるタイプの“本格派”だ。
いずれにせよ、24時間着け続けることは難しいため、マスクに頼ったインフルエンザ予防には限界があることを十分に認識したい。飯田さんも言う。
「マスクを着ければ絶対に風邪を引かないということはなく、風邪を引く確率を下げられるだけ。
その確率を少しでも下げるために、顔にフィットするタイプを選ぶことに加え、ウイルスのついたマスクの表面を触らないとか、一度外して再度着けるときに表と裏を間違えないなど、正しい使用方法で予防に努めてほしいと思います」