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テレビと違う一面見せる西村賢太の日記文学 番組降板理由も

【書籍紹介】『一私小説書きの日乗 野性の章』西村賢太/角川書店/1728円

 芥川賞作家でテレビでもお馴染みの著者が、原稿を書き、大いに呑み食いする日々を綴った日記文学。「買淫」という文学的な表現で風俗通いをごく普通のこととして描いたり、嫌いな編集者を名指しで批判したりしているのは、無頼派の著者らしく痛快。

 テレビ番組『ニッポン・ダンディ』を降板した納得できる理由や、藤澤清造や田中英光など先輩作家への尊敬を語るところからは仕事への真摯な取り組みも伝わり、過激な発言を連発するテレビとは違った一面を知ることができる。

※女性セブン2015年1月29日号

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