国内

安倍首相 番記者と一緒の食事では肉と酒で健康をアピールか

 潰瘍性大腸炎の持病を抱える安倍晋三首相だが、再登板以来、「持病は克服した」と健康をアピールし、衆院解散後の党首討論(12月1日)ではこう力説してみせた。

「私は今までの生涯で一番健康だと思っております。持病の潰瘍性大腸炎は画期的な新薬でまったく問題はなくなった。私の総理の一日を見れば元気にやっていることをご理解いただけるのではないかと思う」

 実際、新聞各紙の首相動静欄からは、首相が秘書官や記者、財界人、ブレーンの学者と焼き肉、中華、フレンチなどの酒食を伴にして健啖(けんたん)家ぶりを発揮しているように見える。この年末年始も、1週間でステーキ2回、イタリアン2回、和食2回、フレンチと寿司屋に1回ずつ通った。

 特に焼き肉店を訪れることが多く、記者を相手にホルモンやキムチをもりもり食べ、酒を飲む記事もしばしば掲載される。総選挙中も遊説先で焼き肉を食べ、最終日にはスタッフを引き連れて焼き肉屋で打ち上げをやった。番記者が同行している場合には、とにかく肉、肉、肉なのだ。そしてマスコミ関係者との会食となると酒も飲んでみせる。

 しかし、これは健康をアピールするパフォーマンスのようだ。プライベートでは違う。安倍首相がよく通う店の関係者が証言する。

「安倍さんは記者の方といらっしゃるときはお酒を飲まれますが、プライベートの時は一切口にされません。ウーロン茶ばかりです」

 記者の前ではよく好物だといってカクテルの「レッド・アイ」を飲むというが、これはビールにトマトジュースを加えたものなので、実際にはどれだけビールが入っているかわからない。「あんなに飲めるのは不自然。きっとただのトマトジュースだろう」(同席したことのある記者)との疑問も当然起きる。

※週刊ポスト2015年1月30日号

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