芸能
2015.01.30 11:00 女性セブン
梨元勝の娘・麻里奈 「あの頃の私は父に謝りたくなかった」
芸能レポーターの草分け的な存在だった故・梨元勝さん(享年65)。時として不都合な真実を明かすことがありながらも、謙虚で人間味溢れる人柄から多くの芸能人から愛される希有な存在だった。だがその一方で、娘の麻里奈さん(34才)とは長く疎遠な関係だったという。麻里奈さんが、父・梨元勝との関係を告白する。
* * *
私は芸能レポーター梨元勝の一人娘として、1980 年に生まれました。私の小学校の時には、どんなに忙しくても父は参観日や運動会に来てくれました。
「麻里奈、こういう男には騙されちゃいけないよ」
まだ幼い私に、当時プレイボーイといわれていた火野正平さんや、羽賀研二さんの写真を見せて、私に諭すように語っていたそうです。
でも、女の子は成長の過程で一時期、父親に溝を作るもの。私の場合は小学3年生くらいから反抗期が始まりました。特に、面と向かって何か言うことはありませんでしたが、なんとなく父を避けるようになったんです。
夜遅く父が家に帰ってきて、“ピンポーン”と鳴ると、私は自分の部屋に戻ってパタンとドアを閉める。ふれ合いたくない。触りたくない。そばに座るのも嫌でした。
父もそんな私にどう接したていいかわからなかったんでしょう。
「お小遣いあげるから、ご飯食べに行こう」と言われて、私もそれなら行こうと思ったり、それでも行かないと言ったり…。
私と母がけんかをすると、父がいつも母の側につくのも嫌でしたね。
「お父さんは戦争で自分の父親を早くに亡くしているから、家庭の中でお父さんという存在が、どういうものかわからなかったんじゃないかしら」
母の言葉も今でこそ理解できますが、中学に入る頃には父との関係は最悪でした。「最近、学校はどうだい」とか、父からささいなことを話しかけられても、私はどう応えていいのかわからず、「べつに…」みたいなつっけんどんな態度になってしまう。仕事なら「恐縮です」と下手に出て、相手との距離感を縮めていく父ですが、自分の娘となると事情は違います。
「なんだ、その態度は!」
そうやっていつもけんかが始まってしまうんです。
父が怒って投げつけたクッションを避けようとして、ガラスのテーブルに額をぶつけてしまい、血がバーッと出たこともありました。その時、母は手当てをしてくれましたが、父は困惑したように呆然とするばかりでした。
「イクラ事件」というのもありました。父が大事にとっておいた冷蔵庫の中のイクラを私が食べてしまい、仕事から帰ってきた父が「あっ、イクラがない!」と騒ぎ出したんです。素直に謝ればよかったんでしょうけど、この時もふて腐れた態度をとったんだと思います。怒った父は私に箸を投げつけて、私は部屋に駆け込みドアをバーンと閉める。そして追っかけてきた父が私の部屋のドアを思い切り蹴って…それで父は足の指を複雑骨折しちゃったんです。
私に非があると思えたなら「ごめんなさい」が言えたのでしょうけど、父は仕事のストレスを私にぶつけているんだ、という思いが私にはありました。あの頃の私は、父に謝るなんて絶対にしたくありませんでした。
※女性セブン2015年2月12日号
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