芸能

パニック障害を振り返る円広志 紳助や上沼の発破で踏ん張る

 大ヒット曲というか社会現象にまでなった『夢想花』で大ブレークした円広志(61才)は、その後、森昌子の『越冬つばめ』を作曲。これも大ヒットとなった。今では関西のテレビで見ない日はないほどの人気者として活躍している。街を歩けばオバちゃんが気さくに声をかけ、ハイタッチ。気取らない、自然体の“超有名人”の大阪の“おっちゃん”だが、意外にも人づきあいは苦手だという。

「友達がおらへんというかね(笑い)。趣味はパチンコ。大好きで年に200回は通っています。毎日仕事をして、パチンコして、行きつけの店で晩ごはんを食べて。夜も10時には寝る。あ、でも最近は娘の婿殿と仲よくてね。毎晩ぼくの部屋へ来ては飲んでます。子供は2人いて、孫は2人。(事務所社長からツッコまれて)あ、3人やった。えらいこっちゃ(笑い)。孫の前ではじいじ。遊ぶと、ぼくの方がお父さんよりウケるね。体力的に20分が限界やけど(笑い)」

 と、目尻を下げる。穏やかな現在からは想像しがたいが、50才の頃はパニック障害に苦しんだ。

 テレビやラジオのレギュラーを6本ほど抱えて飛ぶような忙しさのなか、ある日心身共に限界を超えて、パチンと破裂したという。

「得体の知れない恐怖と不安感に襲われて、洗いものをしている嫁の後ろにつかまって震えているような日々。毎日泣いて、仕事は4か月休みました。いつ治るかわからず、いっそ引退しようとも考えた。だけど、(島田)紳助さんや上沼(恵美子)さんらが“席を空けておくからね”って。それが早く復帰せないかんというプレッシャーになって、ちょっと無理して踏ん張れた。待ってくれる仲間がいて、歌があった。それがぼくをパニック障害から救った、いちばんの要因かもしれません」

 現在も関西で4本のレギュラーを持つ売れっ子で、出演番組が毎日放送される。音楽スタジオを経営し、歌手活動にも励んでいる。

「音楽の仕事は一生やっていきたい。バラエティーでずっとしゃべっていると喉の調子も悪くなるけれど、ライブ前だから控えようというのはない。全部まとめて、ひとつ。それが、円広志やからね」

 芸能生活36年。「ようやく、自分の生き方がなんとなくできるようになりました」と、かみしめた。

※女性セブン2015年2月12日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
水原一平容疑者は現在どこにいるのだろうか(時事通信フォト)
大谷翔平に“口裏合わせ”懇願で水原一平容疑者への同情論は消滅 それでもくすぶるネットの「大谷批判」の根拠
NEWSポストセブン
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
女性セブン
宗田理先生
《『ぼくらの七日間戦争』宗田理さん95歳死去》10日前、最期のインタビューで語っていたこと「戦争反対」の信念
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
JALの元社長・伊藤淳二氏が逝去していた
『沈まぬ太陽』モデルの伊藤淳二JAL元会長・鐘紡元会長が逝去していた
NEWSポストセブン
ムキムキボディを披露した藤澤五月(Xより)
《ムキムキ筋肉美に思わぬ誤算》グラビア依頼殺到のロコ・ソラーレ藤澤五月選手「すべてお断り」の決断背景
NEWSポストセブン
(写真/時事通信フォト)
大谷翔平はプライベートな通信記録まで捜査当局に調べられたか 水原一平容疑者の“あまりにも罪深い”裏切り行為
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
眞子さんと小室氏の今後は(写真は3月、22時を回る頃の2人)
小室圭さん・眞子さん夫妻、新居は“1LDK・40平米”の慎ましさ かつて暮らした秋篠宮邸との激しいギャップ「周囲に相談して決めたとは思えない」の声
女性セブン
いなば食品の社長(時事通信フォト)
いなば食品の入社辞退者が明かした「お詫びの品」はツナ缶 会社は「ボロ家ハラスメント」報道に反論 “給料3万減った”は「事実誤認」 
NEWSポストセブン