今回の決算では自社株買いなどの株主還元策の発表が目立っている。市場の評価も高く、物色資金が向かいやすいだろう。その他、今週は大成建設<1801>、大林組<1802>、清水建設<1803>など大手ゼネコンの決算も予定されている。建設セクターは足元で物色の圏外に置かれていることもあり、見直しの流れに向かうかが注目される。建設株が見直されてくるようだと、社会インフラ関連などテーマ物色へ波及してくることも考えられる。
経済イベントでは、9日に12月の国際収支、1月の景気ウォッチャー調査、G20財務相・中央銀行総裁会議(10日まで)。12日に12月の機械受注、欧州連合(EU)首脳会議(13日まで)、1月の米小売売上高。13日にはユーロ圏の2014年10-12月GDP(速報値)が発表される。なお、12日にKeePer技研<6036>が東証マザーズに上場する。今年初めてのIPOであり、個人投資家の関心が集まりそうである。