ゴールデン帯は不調ですが、『ネプリーグ』『SMAP×SMAP』『VS嵐』など、2ケタを計算できる知名度の高い番組がある。そこに番宣で出れば、効果は大きいですよ。しかも、それらの番組は女優がゲストに来ても、自然に進行できる作りになっているのが強みでしょう」
番組出演による宣伝効果がフジテレビ以上に高いと言われているのが、日本テレビだ。
「日テレは、2014年の視聴率三冠王を取ったように、帯番組もゴールデン帯のバラエティも絶好調。前クールの『きょう会社は休みます。』、今クールの『○○妻』のようなヒットが生まれやすい環境が整っているわけです。
また、日テレの場合、プライム帯の連ドラは1クール2本しかないので、視聴者から『また番宣か』と反発を招かない程度の出演に抑えられ、『女優や俳優をバラエティで見られるお得感』を保てる。わずか2本のドラマのために、局を挙げて応援できる体制を取りやすいですね。フジやTBSのように5本もあると、視聴者は番宣の連続に飽き飽きしてきますから」(同前)
テレビ朝日も日本テレビ同様、今クールのプライム帯の新ドラマは2本だが、日テレほどの勢いはないのでは、と分析する。
「たしかにテレ朝は、帯番組、ゴールデン帯のバラエティともに視聴率は悪くない。ただ、日テレほど良いわけではない。『DOCTORS3』の好調に関していえば、昨年1位の全話平均視聴率を獲得した『ドクターX』と同じ時間帯で放送している点が大きい。『ドクターX』の視聴者を取り逃すまいという姿勢が功を奏しています」(同前)
フジ、日テレ、テレ朝のドラマ3強はそれぞれの強みを活かして熾烈な争いを繰り広げているようだ。