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長州舞台の低視聴率大河ドラマ『花燃ゆ』 会津の怨念発動説

「幕末男子の育て方」というキャッチコピーを掲げ、イケメン俳優を多数起用した今期NHK大河ドラマ『花燃ゆ』。放送前は期待の声も多かったが、フタを開けると視聴率は低空飛行。スタートからまだ1か月余りだというのに、早くも業界内では失敗作に終わりそうと予想する声も少なくない。

「とにかく盛り込みすぎで何をしたいのか分からないと評判になっています。『篤姫』のような朝ドラ大河路線を狙ったのでしょうが、あまりに主人公である文という人物が地味。どんな人物だか分からないだけに、視聴者は感情移入もできない。井上真央さんがかわいそう、という声も聞こえてきていますよ」(放送作家)

対照的に好調なのが、朝ドラ『マッサン』。一時は週間の平均視聴率が20%を割り込み、ついに朝ドラブームも終焉かと危ぶまれたが、先だっては自己最高の視聴率24.4%を記録するなど、ここにきて絶好調。『花燃ゆ』スタッフとすれば、少しでも『マッサン』の恩恵に与りたいところだろう。

「そうも言ってられないそうですよ。『マッサン』が視聴率を上げている理由の一つに、いよいよウィスキー作りが本格化する後半戦に突入しているという背景があります。舞台は、北海道・余市町です。ところが、この余市町というのは、かつて旧会津藩士が入植し開拓した場所なんです。業界では、冗談交じりに会津の恨みが発動して、長州が舞台である『花燃ゆ』は低視聴率なんじゃないか? なんて言われています(笑)」(前出・放送作家)

1871年、旧会津藩士約200戸が余市に入植し、その一人、赤羽源八が79年に民間では国内初となる西洋リンゴの現存品種の栽培と商品化に成功するなど、ウィスキー以外でも近代日本で大きな役割を果たしてきた余市町。

もしこのまま、『マッサン』絶好調、『花燃ゆ』絶不調が続けば……NHKドラマ内においては、会津は宿敵に一矢報いた形になるのかもしれない。

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