春らしさが感じられるようになり、新年に次いで新たなスタートを感じる「新年度」が近づいてきた。異動や転職といった職場環境だけでなく、引っ越しなど生活の変化も多い。そうした環境的な変わり目は、自分自身の“ライフスタイル”や“見せ方・見られ方”を変えるタイミングとしても適しているだろう。せっかくのチャンスであれば、良い印象を与えられるように、ちょっとだけ背伸びもしてみたい。
そこで、シンクタンクや証券会社のリサーチ部門に在籍、マーケットアナリストの経験を持ち、現在はライフスタイル誌やマネー誌を中心に活躍するライター・松岡賢治さんに、「周りから“デキる人”と思われるためのモノ選び」について話を聞いた。
「ビジネス用のシューズは消耗品と考えて、合成皮革などの安物で済ましている人も多いと思いますが、安い靴はひと目でわかり、大きなイメージダウンにつながります。やはり、きちんとした革靴を履くべきです。そこでオススメなのが、国内メーカーのヒロカワ製靴が展開する『SCOTCH GRAIN』(スコッチグレイン)。手間と技術が必要なグッドイヤーウェルト製法で作った本格靴を、2万円台からラインナップしていて、海外ブランドでは考えられないコストパフォーマンスを実現しています。
その中でも特に推したいのが、雨に強い『シャインオアレイン』シリーズ。靴の底(=ソール)はゴム製なので、梅雨など雨の多い日本では抜群の耐久性を発揮しますし、駅構内の床でも滑りにくい。また、グッドイヤーウェルト製法はソールの交換が可能ですから、長く使えます。安物を履きつぶすより、結局はお得になる。さらに、国内では4か所にアウトレット店があり、運が良ければ1万円台で買えることもありますよ」(松岡さん)
最近ではある程度の格式のある場所でも、ジーンズやスニーカーでも出入りできるが、昔からある基準のひとつとして「手入れのされた、きちんとした靴を履いているか?」を見て、人となりを判断するという意見もある。ビジネスで出会う年長者の中には、そういった価値観から“第一印象を決めるために、チェックする”というタイプも少なくないだけに、押さえておきたいポイントだ。