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作家の柴田勝家氏 戦国武将愛と「マツコ共演」の反響を語る

ハヤカワSFコンテスト授賞式での柴田勝家氏

 第2回ハヤカワSFコンテストで大賞を受賞し『ニルヤの島』(早川書房刊)で作家デビューした柴田勝家氏は、期待の新人作家というだけでなく、バラエティ番組に出演したことでも話題の人となった。ペンネームの通り戦国武将好きで一人称は「ワシ」、ヒゲが立派な27歳は戦国メイド喫茶に通う姿もテレビで披露した。戦国武将への思い、テレビ出演への反響、死後の世界がないと証明された近未来を描いたデビュー作について柴田氏に聞いた。

 * * *
――戦国武将好きだということは一目瞭然ですが、どんな武将がお好きなのでしょうか?

柴田勝家(以下、柴田):猛将タイプがワシは好きなんですね。柴田勝家について調べると強いだけではなく優しいというのがいいですね。戦国武将では好きな人が多すぎて、この武将がとくに好きとなかなか言えずに困りますが、前田慶次や山県昌景なども好きです。柴田勝家を名乗っていますが、ワシが歴史好きな女性の方々の好きなイケメンタイプではないのが非常に申し訳ないです。

――歴史小説もよく読まれるのですか?

柴田:ワシが大好きな『北斗の拳』と近い雰囲気を感じたこともあり、西行法師が拳法をつかう火坂雅志さんの『花月秘拳行』が大好きです。火坂さんの作品では他に『覇商の門』や『壮心の夢』といった、今井宗久やふだんは取り上げられることの少ない戦国時代の人々を取り上げた小説も好きですね。

――ハヤカワSFコンテスト授賞式での袴姿もネットで話題になりましたが、『アウト×デラックス』出演の反響はそれ以上でしたね。

柴田:テレビの影響は大きいですね。大学では新一年生から『あの人だ! 柴田さん!』と声をかけられまして、握手してくださいと頼まれました。ありがたい限りです。照れますけれど。それでも、テレビを見て興味を持ち『ニルヤの島』を買ってくれた人を実際に何人か見かけました。こういうジャンルの小説を読む趣味ではなかった人にも手に取ってもらえたというのは感じます。

――『ニルヤの島』への感想に変化はありましたか?

柴田:やっぱり難しいと言われちゃいます。文章がよかったとほめてもらえるのは嬉しいですね。

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