――初めてメイド喫茶は行ったのはいつですか?
柴田:大学生になってから友人に誘われて行きました。別の秋葉原の店だったのですが、その後、何回か秋葉原へ通ううちに行きつけになったのが戦国メイド喫茶です。いちばん最初に一緒に行った友人はメイド喫茶へは行かなくなったのですが、ワシはこれからも、ひとりでも行こうと思っています。
――普通の喫茶店でもなくキャバクラでもなく、メイド喫茶ならではの楽しさとは?
柴田:エンターテインメント的な楽しみはもちろん、他のお客さんもメイドさんも全員、同じ目線の人が集まってきているから楽しいですね。同じ会話ができる人たちが集まる空間に身を置く瞬間の安心感があります。会話の内容は、ワシにとってごく普通のコミュニケーションばかりです。戦国メイド喫茶だと、戦国時代の話も日常会話として交わせます。
――趣味が合う話し相手ということであれば、今ではネット上でも集まれます。でもネットでのコミュニティとは違うのでしょうか?
柴田:ネットのコミュニティはもちろん、ワシも好きだしその中に身を置いています。しかしそれとはまた別の楽しさがある。ネットだと必ずタイムラグが生じます。ラグが少ないと言われるLINEでも1秒か2秒は絶対に受け答えが対面でのコミュニケーションに比べて遅れる。その1秒、2秒の差は、わずかだけれど、どうしても埋められないくらい会話に差を生じさせていると思います。
ネットは1秒、2秒のわずかでも立ち止まりながら言葉を発し、それを相手もつなげて成立するコミュニケーション。対面の場合は、タイムラグなしでペラペラ話しながら、その場で出たり消えたりする一瞬のコミュニケーションです。ワシは両方とも好きですね。その違いを感じながら楽しんでいます。
――GWにメイド喫茶デビューをする人もいると思いますが、アドバイスを。
柴田:基本的に初めての人には、全部やさしくしてくれますので必要以上に緊張しなくて大丈夫です。メイドさんにとっても初対面、お客さんにとっても初対面の初めてどうしなので気負う必要は何もないですし、新鮮なコミュニケーションができますよ。初めてどうしだとわかっていれば、何も怖いことはないです。