「良いレストランでカシャッと音が鳴るのは恥ずかしいですし、男性は一緒にいるレストランで写真を撮られるのはすごくストレスだといいます。写真を撮っている間、お預け状態になるのが嫌だという男性は多いです。料理は冷めてしまうし、お料理を取り分けたり、お皿を替えてもらったり、飲み物を気遣ったり、相手にアピールできる場なのに、携帯ひとつで台無しです。話も盛り上がっていきませんし、相手の好みを知る機会なのに、何を飲んでいたかも思い出せなかったり。なので食事中の携帯操作はNGです。ましてや写真をSNSにアップするなんて、絶対にナシですよね」
2次会に行くかどうかも、1次会で決まると花さん。
「デートでも接待でも、2、3時間は勝負だと思って集中しましょう。もしその人とうまくつきあっていきたいのなら携帯は無いものと思って、相手と、ごはんと、その雰囲気と、テーブルの上に集中する。そもそも相手のことが好きだったら、ドキドキして携帯を見ている余裕なんてないですよね」
話し中に相手に着信を気づかれ、電話を取らざるを得なくなったら、出ていいか尋ねたり、ひと言謝ってから出ると、相手の気を悪くせずに済む。
「誰からかかってきたかを伝えるのもいいですね。会社からだとか、お母さんからだと伝えると、誰と電話をしているのか不安にさせずにすみます。電話をできる場所かどうかにもよりますが、電話はその場で1分ほどで済ませます。“今お食事しているからかけ直すね”と目の前の相手を優先していることもアピールできます」
男性は、仕事で急を要する電話もあるだろうが、あまりにも仕事を理由にしすぎるのもマイナスイメージになるので気をつけたい。
「仕事の電話でも頻繁にかかって、話もままならないのは微妙ですよね。もし本気なら、会う前に仕事を終わらせておくのがスマート。いつも連絡がくる人へは、大切な2時間があるから連絡しないでと先に言っておくといいですね。その気遣いで本気度も測れると思います。相手もこの2時間のために頑張って時間を作ってきているわけですから、電話を当然のように取る人とは、次は考えてしまいます」
大事な電話に出る際には、その理由とかかる時間を告げておくと相手に好感を与える。
「例えば、5分だと思うと待っていられるし、その間に飲み物を頼んだり、時間の使い方が自分の中で立てられるのでうれしいですね。何も言わないで行かれちゃうと、ひとりぽつんと残されて、どれくらい待てばいいのかわからない不安にかられますよね」
仕事の連絡以外は、友達へのメールやLINEもNGと花さん。
「たまに、撮った料理などの写真を仲のいい女友達に送る男性がいますが、いくら仲が良くても相手は嫌な気分になります。普段の様子や、どういう人とつきあってるのか、スマホの作法、マナーで人柄もわかりますよね」
なお、デートや接待中に無断で次の店を調べ始めたり、席を外して2件目の予約を取る男性がいるが、スマートに予約したようでいて、女性からは不評のようだ。
「“次を予約してあります”と後からわかることが多いですが、自分抜きで進められると、置いてきぼりの気持ちになります。次はどんなものが飲みたい?など、気持ちや意見を聞いてもらって一緒に調べる方が女性は喜びます。今から電話するねと、ひと言言ってもらえたら、こちらも安心できますし、調べたり何か協力できるのでいいと思います」
最後に、どうしてもスマホの様子が気になってしまうスマホ中毒の人へは、こんなアドバイスを。
「電源を切っちゃいましょう。それか“私中毒だからごめん、3時間ぐらい持ってて”って彼に預けちゃう。それもある意味、相手への信頼アピールに繋がると思います(笑い)。これらの作法やマナーは、人それぞれ感じ方が違うので、ひとつの参考にしていただけたら」