風水的に五月病から回復し、意欲的になる部屋があると語るのは、ユミリーこと風水建築デザイナーの直居由美里さん。今回は、風水における五月病対策について聞きました。
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意欲に満ちて新入生や新社会人になったものの、5月の連休明けからやる気を失う若者がいます。いわゆる五月病ですが、新しい環境になじむことができず、一種の適応障害を起こしている状態です。
学校や会社といった環境を新人のために変えることは難しいのですが、プライベートな空間を風水的に整えることは可能です。学業や仕事がいくら忙しくても、一日中ずっと学校や会社にいるわけではありません。自分の部屋が心地よければ、その日の疲れを癒し、明日への活力を養うことができます。五月病を深刻にしないためにも、身の回りに目を向けましょう。
ひとり暮らしを始めたばかりで、カーテンのない部屋で寝ている人がいますが、窓は気の出入り口です。夜間も窓から活発に気が流れ込むと安眠が妨害されます。カーテンを吊るすことで、気の入り口を包み込んで部屋を守る効果があります。カーテンはコットンやウールなどの自然素材が理想的。レースカーテンと二重にして吊るすと、さらに効果的です。
いいカーテンを吊るしたからといって、閉め切りにしては逆効果です。夜はカーテンを閉めて陰の気の流れを防ぎ、朝はカーテンと窓を開け、陽の気を取り入れること。太陽の運行に合わせたメリハリのある生活を続けていれば、少々嫌なことがあっても跳ね返す力が身につきます。
そして、気力が減退した人に共通しているのが、雑然とした住まいに暮らしていること。気の流れが滞って、何もかもが面倒になっているのです。具体的には、大きすぎる家具を置いて圧迫感のある部屋。また、床の上にバッグや洋服を直接置くのも、気の流れを遮り、よどんだ空気の部屋にします。
都会のワンルームなど、狭い部屋をすっきり片づけるのは難しいことかもしれませんが、生活に必要なものだけを残し、トランクルームや実家の物置を利用するのもひとつの方法です。保管や輸送に費用がかかったとしても、高額な家賃と比べればかえって安くつきます。そして、一時的に手離すことで、なくても困らないものだったと気づくこともあるでしょう。
※女性セブン2015年5月28日