阪神が弱すぎる。これが昨年、セ・リーグを代表して日本シリーズを戦ったチームなのか。阪神甲子園球場のスタンドには先日、「和田、お前が交代や」「監督の交代をお知らせします」とファンがプラカードを掲げて話題になった。和田豊監督への不満は大きい。誰もが口を揃えるのが、和田監督の外国人選手に対する甘い態度である。
昨年は確かに「投」ではメッセンジャー、呉昇桓、「打」ではマートン、ゴメスが各タイトルを総なめにした。「だから遠慮しているわけではないだろうが、さすがに好き勝手やらせすぎ」と語るのは在阪スポーツ紙のベテラン記者だ。
「キャンプ中、スーパーボウル見たさに練習をサボったという疑惑の出たマートンに注意もせず、ゴメスがキャンプ合流に1週間遅刻しても、罰を与えるどころか“去年より合流時点での状態はいい”と庇う始末。4月22日の横浜戦でメッセンジャーがバントのサインを無視して無気力な三振をしても“サインの勘違い”でお咎めなし。これではナメられても仕方ない」
さすがにマートンについては、開幕以来の不振のため5月10日にスタメンから外した。が、「いつまでもベンチにいる選手じゃない」と次の試合にはスタメンに戻したばかりか、6番から5番に昇格させた。その日、2安打したからいいというものではないだろう。“外国人コンプレックス采配”は今も続いている。
※週刊ポスト2015年5月29日号