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2015.05.21 15:59  週刊ポスト

伊教授が女体の神秘に関する論文発表 不毛な議論に終止符か

 女性の「Gスポット」の存在の有無は長年の論争となってきた。2006年、イタリアの研究者ビンチェンゾ・プッポ氏は「Gスポットは存在せず、すべての女性はクリトリスでオーガズムに達する。膣内オーガズムはあり得ない」とする研究成果を『クリニカル・アナトミー』誌に発表した。

 2010年にはイギリスのキングス・カレッジ・ロンドンの研究グループが23~83歳の約1800人の双子の女性を対象に聞き取り調査を行なった。DNA、血液型、性別が同じである一卵性双生児であればGスポットの有無が一致しているはずなのに「Gスポットがあるか」の問いにバラバラの回答をする双子が多かったため、Gスポットの存在が否定されたと結論づけた。そうした“否定派”の主張に「Gスポット」の名を付けた米フィラデルフィア郊外在住、73歳女性ビバリー・ウィップル氏はこう反論する。

「たしかにGスポットの存在を否定する人はいますが、ごく少数です。以前イタリアに滞在した時、否定派のプッポ氏と話す機会がありましたが、話がまったく噛み合いませんでした。なぜなら、彼は何も調査していなかった。根拠もなく否定していたのです」

 ではなぜ、女性によって「ある」「ない」と回答がバラつくのだろうか。2008年にイタリア・ラキラ大学のエマヌエーレ・ジャンニーニ教授はイギリスの『ニューサイエンティスト』誌で、「Gスポットは女性全員に備わっているわけではない」とする論文を発表した。

 ジャンニーニ氏は「膣内オーガズム経験のある」女性9人と、「膣内オーガズム経験のない」女性11人の膣内を、超音波診断装置でスキャニングして調査。その結果、Gスポットエリアである膣前壁の組織の厚さにはっきりと違いが見られた。経験者が12.2ミリから12.9ミリだったのに対し、非経験者は9.9ミリから10.6ミリ約2ミリもの差があったのである。その差がGスポットの有無によるものとする説である。

 ジャンニーニ氏は昨年も注目を集める論文を『ネイチャー・レビューズ・ウロロジー』誌に発表した。Gスポットに代わる「CUVコンプレックス」という新しい概念を提唱したのだ。現在はローマのトールベルガータ大学で教鞭をとるジャンニーニ氏が説明する。

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