芸能

井上芳雄「ミュージカル俳優は筋肉を極限まで使うアスリート」

ミュージカル界のプリンスと呼ばれる井上芳雄

「15年前は自分にトート役がまわってくるなんて、想像できませんでした。当時、(『エリザベート』キャストの)山口祐一郎さんも内野聖陽さんも一路真輝さんも、テレビなどでも活躍していて知名度も人気もあって。

 主役級はそういうかたでないと務まらないと思っていました。ミュージカルばかりをやってきた俳優が主役をはれるようになったのはここ数年なんです」

 こう語るのは、東京芸術大学在学中、同舞台のルドルフ役で鮮烈なデビューを飾った井上芳雄。今やミュージカル界のプリンスと呼ばれ、同じくミュージカル俳優の浦井健治、山崎育三郎と3人で『StarS』というユニットを 結成、コンサートも大盛況だ。日本のミュージカル界を牽引するまでに成長した彼が、ミュージカルにこだわる理由とは。

「奇跡のように、歌と芝居が舞台上でうまくハマる瞬間があるんです。たとえば『二都物語』では、飲んだくれ弁護士の役だったんですが、いつのまにか役と同化していて。気づいたら自然と口をついて歌が出ていた瞬間 がありました。そういう時、やっぱりミュージカルはたまらないなって思うんです」

 ファンたちは彼の持ち味である、ロングトーンの高い声を楽しみに舞台に通う。

「見えないところで自分をつねる感覚。限界だと思ったところから、最後にグッとひとひねりすることで、もうひと頑張りできる。筋肉を極限まで使い切るアスリートと変わらないかもしれません(笑い)」

※女性セブン2015年6月4日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン