芸能

『グッディ!』の暴走ぶりに芸能の現場は良くも悪くも活況?

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、いろいろ話題紛糾の『直撃LIVEグッディ!』と現場の裏事情をリーク!

 * * *
「『~グッディ!』が、またやらかしたんです」

 5月18日、SMAPの中居正広登壇の「『コカ・コーラ ゼロ』フルリニューアル発売記念イベント」は開始前からザワついていた。

『~グッディ!』とはもちろん『直撃LIVEグッディ!』(フジテレビ系)のこと。4月22日にバイク事故で亡くなった萩原流行さん(享年62)の妻・まゆ美さんが行った会見を生中継し、「ルール違反」と騒がれたのは5月22日のことである。

 画面が現場からスタジオに切り替わったとき、「あの、大変失礼いたしました。ちょっと現場の取材の取り決めが、ちょっと私たちの解釈と違う部分があったのかもしれません」と安藤優子キャスターが説明。さすがはベテランならではの釈明だったが、「フジテレビは、本当はわかっていて、やったんじゃないか」「視聴率のためなら、何をやってもいいのか」などと、他局スタッフからは非難ごうごうだったと聞く。

 そんな『~グッディ!』が、その翌週月曜日(オンエア的には“翌日”)の5月25日、新聞のラテ欄に「速報・中居正広がイベントに登場…亡き父親へ語る言葉とは」と打ってきたのだ。

 件の「コカ・コーラ ゼロ」のイベントは12時開始。リリースには、トークセッション、フォトセッション後、囲み取材が予定されていることが記されていた。同スケジュールは前週から各社が“共有”していたものだし、いわゆる“撮って出し”で、13時55分開始の『~グッディ!』には確かに速報で出せるネタだ。

 が、こうしてスポンサーや新CM出演が絡んでいる場合、“情報解禁”は「イベント終了後」が大半。もちろん、この日もそうだった。

 にもかかわらず、中居くんがイベントに登場することをラテに打ち、しかも、何を話すかもわからないのに「亡き父親へ~」と打つ…。一般の方にも“ルール違反”であることがおわかりいただけるだろうし、当日、中居くんがその話題に触れないかもしれないのに、「どうして内容まで書いちゃうの?」と疑問に思われることだろう。

 実は中居くんが単独でイベントに登場するのは初めてのこと。各局のリポーターさんたちは、もちろん、「もう落ち着かれましたか?」くらいの質問は用意していたと思う。が、『~グッディ!』のルール違反のせいで、現場では、そんな質問もできない雰囲気になっていたのである。

 そのような状況なのに、『~グッディ!』の大村正樹リポーターは、堂々と中居くんのお父さまに関する質問をし始めたのである。主催者側も、他局のスタッフも、そして雑誌記者たちも目がテンになったことは言うまでもない。

 このときの中居くんの見事な受け答えを各ワイドショーでご覧になった方も多いと思う。

 亡き父の話を何が何でも聞きだしたい大村氏と、それを止めるために「コカ・コーラ ゼロ」関連の質問をかぶせてくる主催者側の聞き手。両者をいじり倒し、最後は、「タイヘンですね。安藤さんに聞けって言われたの?」と大村氏を気遣い、終始、笑顔で会見をまとめた中居くんの話術は、「お見事」「サスガ!」というしかない。

 だが、「ひどいな、フジテレビ」「『~グッディ!』、懲りてない」などと、他局スタッフは呆れ顔。主催者はもちろん激怒していた。

関連記事

トピックス

スッキリ休んで躍進に備える?(写真/ロケットパンチ)
日テレ・岩田絵里奈アナ『スッキリ』終了でも「秋の改編」で期待される「岩田無双」
週刊ポスト
別居していることがわかった篠田麻里子
《離婚発表》元夫はなぜ篠田麻里子の「言葉を信じる」ことになったのか 不倫疑惑に「悪いことはしていない」
NEWSポストセブン
行方不明になった隼都さん
《壱岐市高校生が遺体で発見》虐待疑惑の里親を「みんなで支える」教育長の聞き取りに複数の実親が出していた答え
NEWSポストセブン
WBC表彰式後の大谷翔平(AFP=時事)
WBC決勝前、大谷翔平はなぜ「憧れるのをやめましょう」と言ったのか 心理士が指摘する“憧れ”の副作用
NEWSポストセブン
当時、唐橋は交際について「そっと見守ってください!」とコメント(2018年10月撮影)
《メガネを外した貴重シーン》唐橋ユミが表情トロン、結婚相手の映画監督とラブラブデート現場
NEWSポストセブン
14年ぶり世界一に日本中が歓喜した
【侍ジャパン】次期監督、工藤公康が有力候補も「消極的」か 3年後の世界一に相応しいのは?
NEWSポストセブン
任意聴取時には「救急車を呼ぼうとしたが」とも話していたという
【肉声入手】京都タリウム殺人 完全黙秘の容疑者が知人に明かしていた「彼女の死後に宇多田ヒカルで号泣」「20万円の“弔いシャンパン“」
NEWSポストセブン
ベンチで存在感をはなつ城石(時事通信フォト)
《WBCベンチで存在感》栗山監督の横にいるイケメン参謀コーチは「フリーターからプロ入り」異色経歴と元妻は人気女子アナ
NEWSポストセブン
“年内8冠”への期待も(時事通信フォト)
藤井聡太が6冠制覇も“年内8冠”はあるのか 最大の敵は「ハードスケジュール」
週刊ポスト
決死の告白をした被害者の「メープル」さん(Netflix『全ては神のために:裏切られた信仰』予告編より)
韓国宗教団体・摂理の教祖、信者への性犯罪で何度も逮捕 数百人の日本人女性も被害に
週刊ポスト
麻薬特例法違反の疑いで警視庁に逮捕された道端ジェシカ容疑者(Instagramより)
MDMAで逮捕の道端ジェシカ容疑者「カエルの毒でデトックス」「嘔吐シーン」の不可思議な近況
NEWSポストセブン
WBCでは1番打者として活躍したヌートバー
《WBC優勝に貢献》ヌートバーの“愛されキャラ”に影響を与えた意外すぎる「日本の児童書」
NEWSポストセブン