• TOP
  • 国内
  • 寿命が延びた長野 60年代から始めた「一部屋暖房運動」が奏功

国内

2015.06.03 07:00  SAPIO

寿命が延びた長野 60年代から始めた「一部屋暖房運動」が奏功

 都道府県によってがんや糖尿病などの死亡率に差が出るのはどうしてか。「健康格差」には自治体の取り組みも深く関わっていた。

 県民の健康改善の成果が見られるのは、平均寿命で男女とも全国1位となった長野県だ。

【女性の平均寿命】
1位 長野    87.18
2位 島根    87.07
3位 沖縄    87.02



45位 和歌山 85.69
46位 栃木 85.66
47位 青森 85.34

【男性の平均寿命】
1位 長野 80.88
2位 滋賀 80.58
3位 福井 80.47



45位 岩手 78.53
46位 秋田 78.22
47位 青森 77.28

※厚生労働省「2010年都道府県別生命表」より

 その取り組みは半世紀に及ぶ。

「かつて長野では、冬の朝、布団に入ったまま脳卒中で亡くなる人が多かった。そこで、冬の間だけは一部屋に家族が集まって暖房を効かせて寝ようと提唱する“一部屋暖房運動”を1960年代頃から実施しました。

 食事に関しては、1967年に食生活改善推進協議会を設立し栄養指導を行ってきた。1980~1990年代にかけ、野沢菜の塩分濃度測定などの県民減塩運動を実施したり、食卓〝愛〟の運動と称してヤング、ファミリー、シニアと対象ごとに栄養講座を開催したりしてきました」(長野県健康福祉政策課)

 今年3月、県の健康長寿プロジェクト研究チームがまとめた長寿1位の要因分析によると、長野は他県に比べて就業率が高く(男性5位、女性4位)、高齢者就業率(男性1位)も社会活動・ボランティア参加率(女性14位)も上位だったという。

「喫煙率が低いことや野菜摂取量が多いこと、メタボの割合が少ないことからも、活動の成果が上がっていることがわかりました」(同前)

※SAPIO2015年6月号

関連記事

トピックス