では、ここで極めつきの一言をご紹介しましょう。

 何にでも、「面白い」という言葉をつけてみてください。

「面白い」

 そう思って口にするだけで、見方が変わります。たとえば、えっと驚くぐらい仕事ができない上司がいたとしましょう。えっというぐらい上から目線、えっというぐらい朝令暮改。

 部下の手柄は自分の手柄、自分のミスは部下のミス。どこの会社にもこういう人はいますよね。でも、そういう上司を僕は嫌だとは思わないんです。「面白い」って口にするから。

「嫌なやつなんだよね」と口に出したら、その人のことは嫌なやつという目線でしか見られない。嫌なところだけ探すようになります。

 だけど、「○○○さん、面白いよね~」と言った瞬間に、その視点は「面白い」に変わるんですよ。「面白いな~。なんでそこまで上から目線なんですか(笑)」ってなるじゃないですか。そうやって面白がっちゃうと、悩まない。いや、悩みようがない。「面白い、面白い」と言っている人が悩んでいる姿は想像つかないでしょう? 人間ってそんな器用じゃないから。口に出す言葉と、表情、そして行動と外部の人間関係は全部リンクしていくんです。

「面白い」

 このポジティブな言葉を口にしたり、書いたりしていると悩みがなくなります。心中は別かもしれませんよ。だけど、言葉でだいぶ救わるんです。10回も口に出すだけですごく違う。どん底にあっても「面白い、この状況は面白い」と、口にする。

 それだけで自分を救えます。

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