当せん金額についても様々な構想がある。BIGの場合、対象14試合すべての結果が的中する確率は約480万分の1で1等は最高3億円。13試合を予想するtotoでは的中の確率は約160万分の1で同1億円。「totoのほうが3倍当たりやすいから1等の最高額は3分の1」となっている。
「プロ野球totoを12試合対象にすると、すべて的中する確率は約53万分の1で、BIGより9倍当たりやすい。これまでの考え方に倣えば1等の金額は約3300万円だが、それではインパクトに欠ける。サッカーくじよりも当てやすくて魅力的だと打ち出すために、1等5000万円を軸に検討することになるだろう」(同前)
1等最高5000万円だとしても、BIGを上回る話題を呼ぶことは可能だ。宝くじ評論家の長利正弘氏が指摘する。
「毎回1等が出るとは限らないので、誰にも当たらなかった当せん金が次回にキャリーオーバーとなります。ただ、どれだけ積み上がっても上限が定められている。BIGではキャリーオーバー総額が80億円になったこともありますが、1人がもらえる上限は6億円です。
野球totoの人気を出すにはキャリーオーバー発生時の上限を10億円くらいに引き上げる手があります。海外では『上限なし』という設定のくじもありますから不可能ではないでしょう」
※週刊ポスト2015年6月12日号