国内

東大首席弁護士女性 財務省時代のブラックな勤務実態を告白

財務省時代の過酷な勤務実態について振り返る山口真由さん

 東京大学法学部を首席で卒業後、「省庁の中の省庁」と呼ばれる財務省に入省。退官後はテレビ番組や本の執筆などにも取り組み、ベストセラーを出すなど注目度が増し続けている弁護士の山口真由さん(31)。豪華すぎる経歴とその美貌から、〈天才〉〈エリート〉〈美しすぎる弁護士〉などと称されてきたが、今夏からハーバード大学ロースクールへの留学が決まり、日本の女性キャリア史上、類を見ない存在となりそうだ。

 その山口さんが最新刊『東大首席弁護士が挫折を繰り返して見つけた努力が99%報われる25のヒント』(小学館)の中で明らかにした財務省時代の過酷な勤務ぶりが驚きを持って受け止められている。それを受けてか、2015年度の財務省の採用ではちょっとした“異変”が起きたのだという。財務省関係者が語る。

「同年度の採用者23人中のトップとなったのは九州大学法学部の卒業生でした。東大法学部以外がトップになるのは史上初のこと。年々、財務省の就職人気は落ちているが、彼女が著書で明かしたような“ブラック企業”に近い過酷な勤務状態が、イマドキの東大生に敬遠されているのは間違いない」

 同書によると、〈月300時間の残業はザラ〉で、〈財務省の新人は、ときとして「家畜」にたとえられることがありました……〉という。さらに男性上司から「小豆は赤いのに、こし餡はなぜ黒いんだ。調べろ」と意味不明の要求をされたり、「コーラ、買ってきて」と、財布を投げつけられたこともあったりしたそうだ。山口さん本人はこう語る。

「確かに、民間企業ならパワハラで大問題になったであろうことはたくさんありました。しかし、財務省には上司と部下の関係には誰も口出ししないという空気があり、公務員の勤務には『特別権力関係』という一般の労働現場とは異なる法的概念が用いられ、私人としての権利が制限されることもあります。その上司にはよく『君に人権なんかないんだよ』と言われました」

 このほか、著書では「二宮金次郎」とあだ名をつけられ、仲間はずれやいじめにも遭った過去なども打ち明けている山口さん。それでも、これまでの人生で「一番ツラい時期だった」と振り返るのが、この財務省時代の人間関係だったという。

◆山口真由(やまぐち・まゆ):1983年、札幌市生まれ。筑波大学附属高校進学を機に親元を離れ上京。2002年、東京大学入学。3年生時に司法試験、4年生時に国家公務員I種に合格。成績は“オール優”で2006年3月に法学部を首席で卒業。同年4月、財務省に入省し、おもに租税政策に従事する。2008年退官、2009年弁護士登録。現在は企業法務などを担当しながら、テレビ番組や執筆等でも活躍する。著書に『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』『東大首席弁護士が挫折を繰り返して見つけた努力が99%報われる25のヒント』など。

トピックス

交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
イエローキャブの筆頭格として活躍したかとうれいこ
【生放送中に寝たことも】かとうれいこが語るイエローキャブ時代 忙しすぎて「移動の車で寝ていた」
NEWSポストセブン
伊藤沙莉は商店街でも顔を知られた人物だったという(写真/AFP=時事)
【芸歴20年で掴んだ朝ドラ主演】伊藤沙莉、不遇のバイト時代に都内商店街で見せていた“苦悩の表情”と、そこで覚えた“大人の味”
週刊ポスト
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
伊藤
【『虎に翼』が好発進】伊藤沙莉“父が蒸発して一家離散”からの逆転 演技レッスン未経験での“初めての現場”で遺憾なく才能を発揮
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン