過去300年間以上噴火をしていない富士山。もし大規模噴火をすると、最も甚大な被害をもたらすのが火山灰の降灰だ。ハザードマップによれば、降灰は2週間以上も続き、富士山から100km以上離れている東京都心でも2~10cmの火山灰が降り積もると予測されている。
降灰の影響で路面がスリップするため高速道路は通行止めとなり、首都圏の鉄道や空の便も完全にマヒ。さらに停電をはじめライフラインも大きな被害を受ける可能性が高い。
雪と違い、溶けて消滅することがないことも火山灰の難点で、降灰がやんでも、その除去にはかなりの期間が費やされるうえ、健康被害も深刻な状況に。
都市機能を完全に取り戻すには相当長い時間が必要となる。被害予想額は2兆5000億円。富士山の噴火は日本経済にとっても大きな痛手になるのだ。
※女性セブン2015年7月9・16日号