為替市場では米ドル/円を中心に円安が続いているが、こうした相場環境でFX(外国為替証拠金取引)トレーダーは、いかにして利益を出しているのだろうか。そんな疑問に答えるべく、隣の個人投資家を覗き見リポート。ここでは投資歴7~8年のFXトレーダー・ことふくさん(30代後半)が、自身の投資成績と投資手法を解説する。
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2010年からFXの専業トレーダーをやっています。現在は3000万円ほど運用中です。普段のトレードはドル/円がメインで、50ロット(ドル/円だと50万通貨)からエントリーして、最大500ロットまでナンピンすることがあります。
私のやり方は、NY市場がクローズする早朝6時くらいから、日本市場が始まる前の朝9時までの朝方に売買します。
この時間帯は市場参加者が少ないせいか、NYの流れを受けやすい傾向があるんです。深夜のNYがボックス相場だったら、早朝もその高値・安値を超えないことが多いので、NY時間と同じ高値水準では売り、安値水準では買いという逆張り戦略を取っています。
もしNY時間にトレンドが発生して下落していたら、NY時間が終了すると利食いでいったん反発することが多いんです。その反発してきたところを売ります。そのままNY時間の安値も割って下落していくことが多いのですが、少なくともNY時間の安値までは下がっていくイメージですね。