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2015.07.17 11:00  週刊ポスト

安藤忠雄氏の元同志 彼は「建築家エゴ」の塊になったのか?

 2020年東京五輪のメイン会場となる新国立競技場の建設計画が迷走を続けている。その原因となっているのが、デザインコンペの審査委員会で委員長を務めた建築家・安藤忠雄氏が選んだザハ・ハディド氏によるデザイン案と、いつの間にか高騰した建設費だ。

 安藤氏は2520億円と試算された建設費については16日の会見で、「選んだ責任はあるが、なぜ2520億円になったのかを私も聞きたい」と語った。そんな安藤氏と多くの仕事をしてきたライフスタイルプロデューサーの浜野安宏氏が、安藤氏について語る。

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 ザハ・ハディド氏のデザイン案を採用した建築家・安藤忠雄氏とは、かつて多くのプロジェクトで一緒に仕事をしてきた。

 たとえば1970年代の後半から1980年代にかけて取り組んだ神戸の北野町プロジェクトでは、もともとあった異人館のテイストに合わせた商業施設を設計・デザインし、今でも街づくりのお手本とされている。

 その頃はいい仲間だったが、最近は私たちの声が届かなくなってしまったように思う。

 私の事務所は東京・北青山にあり、国立競技場は目と鼻の先にある。だから常に地元住民の感覚で新国立競技場の計画を見てきた。

 緑溢れる神宮に高さ70メートルの建造物が現われるわけだが、単に70メートルといわれてもなかなかピンとこない。そこで、私は地元の人たちと一緒に70メートルまで上がる風船を用意して、それがどのくらいの高さなのかを確かめてみた。

 やってみてよくわかったが、70メートルという高さは明治神宮の森から完全に浮き出てしまう。実測した結果からいえば、許容できる高さはせいぜい40メートルといったところだろう。それ以上になればこの町では「異物」として認識される。

 北野町プロジェクトの時に共有した周囲の環境に合わせて街づくりを進めるという思いは、どこへ行ってしまったのかと思う。

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