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少林寺の高僧 多くの女性と関係し隠し子がいることまで発覚

 1500年以上の歴史がある中国の名刹で、数多くの映画やテレビドラマなどにも取り上げられている中国河南省の少林寺の高僧に隠し子がいることが分かった。ネット上では、高僧の女性関係が告発されている。少林寺は戒律が厳しく、女犯(女性との関係)は戒律違反。

 高僧には仏像などの制作費として寄付されたお布施を横領したとの疑惑も浮上しており、河南省の警察が取り調べを開始。少林寺の門弟ら30人の僧が共同で「真相を調べるべきだ」との異例の声明を出すなど大きな騒動に発展している。

 問題の高僧は少林寺の最高位にある釈永信師。釈氏は中国仏教協会副会長で、日本の国会に当たる全国人民代表大会(全人代)委員も務める著名人。

 少林寺には2006年3月、格闘技に強い関心を持つプーチン・ロシア大統領が訪問し、釈氏の案内で寺を視察しており、そのときのツーショット写真が国営新華社通信などで世界中に配信されており、内外での知名度は高い。

 そのような高僧の女性関係が告発されたのは今年7月下旬で、ネット上には同寺の女性僧との間にできた女の子の赤ちゃんが、女性僧と遊ぶ写真が投稿されたほか、女性僧の写真も実名で公開された。

 このほか、告発文には釈氏について、「好色で、精力は強靱」などとして、寺に見学に来た他の女性を部屋に連れ込んで関係したり、寺の複数の女性僧とも関係を持つなどやりたい放題で、「5人の妾を囲っている」などとされる。

 これが本当ならば、とんだ「破戒僧」で、地元の警察当局も裏付け捜査を行っているとされる。

 さらに、釈氏には少林寺見学の拝観料を正確に届け出ずに、一部を懐に入れた疑いもあるほか、広東省の信者から仏像の制作費として60万元(約1200万円)の寄進を受けたが、その一部を横領したとの疑惑も浮上しており、警察では告発を受理しすでに捜査に着手しているという。

 このような疑惑に対して、少林寺の弟子ら30人の僧が「しっかりと調べて、真実を明らかにすべき」などとの異例の抗議声明を出しており、騒動は拡大する様相をみせている。

 ネット上では「高僧にあるまじき行為。真実ならば、習近平が取り締まるべき腐敗しきった大トラだ」などと書き込まれている。ネット上の当件に関する記事には感情を表すマークを押すことができるが全体の半数以上が「憤怒」のマークを押しており、社会的にも大きな関心を呼んでいる。

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