早稲田の監督時代には就任1年目の2001年、それまで全く歯が立たなかった慶応相手に「30点差で勝つ」と宣言し、本当に33点差をつけて勝利した。
そして“これぞ清宮”という発言が2003年4月、日本代表レベルでも勝つのが困難とされたニュージーランド学生代表(NZU)に早大が勝利した時のものだ。記者会見場に入った監督の克幸氏は開口一番、報道陣に向かってこう一言。
「あれェ、(祝福の)拍手がないんですけど? 僕たち、凄いことやったはずなんですけどね?」
前出の村上氏が語る。
「これは勝利の重みを知る清宮氏が報道陣の盛り上がりが少ないと感じた際のお得意のフレーズです」
前述の7月29日の姫路市の講演会でも、清宮節は冴えわたった。「僕が野球をやっていたら相当な選手になっていたと思いますよ。KK世代ですから」などと発言。さらには「全日本の監督になったときはどうするか」との問いに、
「日本でラグビーのW杯をやるのだから、スターティングメンバーに外国人が過半数以上いるチームでは意味がない。日本人が外国人の下働きをしているようなもの。勝ち負けではなく、(日本のチームなのだから日本人で闘うという)チャレンジをするのが次の日本代表監督の責任だと思う」
と、早くも“意気込み”をあらわにした。
※週刊ポスト2015年8月14日号