金属バットの色、ユニフォームの種類、派手なガッツポーズ禁止など高校野球には『高校野球特別規則』や「周知徹底事項」などにより、独特のルールが定められている。スタンドでの応援については、都道府県の高野連ごとに細かい指導が行なわれている。いくつか紹介しよう。
●ブラスバンド以外(鐘、笛、和太鼓、空き缶およびペットボトルを利用した鳴り物)禁止
●ブラスバンドの演奏は自校の攻撃時に限る
●応援団のリーダーは祭り装束や奇異なものは避けて高校生らしい服装で応援する
●相手校の特定の選手名、守備名を呼んだり、一斉にコールしたり、冷やかしたり、ヤジったりしない
●品位を疑われるような歌、コール、踊り、裸やショー的な応援はしない
●選手名の入ったノボリや垂れ幕は禁止。自校以外の宣伝となる横幕や旗の持ち込み禁止
●紙テープや紙吹雪の禁止
過去にはトラブルも起きた。
「かつて沖縄の伝統衣装を着た応援団が締め出されたことがあるし、長野県知事(当時)の田中康夫氏がヤッシーの着ぐるみを脱がされた。他にも“文武両道”と書いた法被も認められないなど、高校の宣伝となる行為や地方色を出した応援はNG。高校野球はこうあるべきという枠組みが決まっている」(スポーツ紙アマチュア担当記者)
※週刊ポスト2015年8月14日号