芸能

アイドルに大人が熱狂する理由 ライブに興奮して我を忘れる

ファンとの距離の近さがアイドルイベントの醍醐味と語る姫乃たま

 夏には様々なアイドルイベントが目白押しです。なかでも8月1日(土)と2日(日)に東京・お台場で開催された「TOKYO IDOL FESTIVAL 2015(TIF)」は、出演アイドルが100組を超え観客が5万人超となり、年々、規模が拡大しています。地下アイドルでライターの姫乃たま氏が、なぜアイドルイベントが魅力的なのか、どんな楽しみ方ができるのかを紹介します。

 * * *
 今年も日本最大級のアイドルフェスティバル「TIF」がお台場で開催されました。第6回目の開催にあたる今年は、両日出演予定だった二組のアイドルグループが、初日の出演後に二日目の「出演をキャンセル」したことが話題になりました。この出演キャンセルは、事実上の出禁(※出演禁止)措置で、原因は観客によるリフトやモッシュではないかと噂されています。そのため、アイドルに疎い人たちの間でも話題となりました。

 アイドルだけでなく、もともとロック系の野外フェスティバルでも、客の上を泳ぐように移動するダイブや密集した客どうしで激しく推しあうモッシュなどは危険行為と呼ばれて、議論されてきました。ロック系だけでなく、近年ではアイドル側から観客に過激な応援を煽ることもあり、規制の声が年々強まっています。

 なぜライブに来た観客の行動が規制されるのか。なぜ規制の声や議論は止まないのか。それくらい青空の下や、熱気が渦巻くライブハウスで、好きな音楽やアイドルに触れた時の興奮は強烈だからでしょう。大人達でも我を忘れるほどに。

 無論それはそれで楽しいのですが、アイドルライブの楽しみ方はそれだけではありません。なぜいまさら、こんなに当たり前のようなことを書いているかというと、上記の出来事を受けて、アイドルに疎い人達から「アイドルライブって激しく盛り上がらないと面白くないんですか?」といったことや、「そもそも観に行ったことがない人からすると、どういう空間なのかすべてが謎」といった声まで聞かれたからです。

 私自身、なにがなんだかわからないまま、初めてアイドルのライブに行った日を思い出しました。思えばたしかに、会場に入るまで「すべてが謎」でした。地下にあるライブハウスだったのですが、歌っているアイドルとの距離が物理的に近いことに驚いたのを覚えています。

 しかし、私が最も心を奪われたのは、アイドルよりも観客のほうでした。会社帰りに急いで駆けつけた大人しそうな(多分、普段は本当に大人しい)サラリーマン達が、ヲタ芸をしているのが、とにかく衝撃だったのです。あの見たことがない全身を使った激しい動きと、ものすごい笑顔! アイドルのライブは、ファンの応援まで含めてパフォーマンスになっているので、変な話ですが、アイドルファンを観に行くのも面白いと思います。それなので、自分はヲタ芸はしないけれど周りが盛り上がっていると楽しくなる、という理由から、会場で静かにアイドルを眺めるのを楽しむ観客もいます。

関連記事

トピックス

岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン