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2015.08.11 16:00  週刊ポスト

元アイドル・小室友里が被害にあった「薄消し作」騒動の顛末

 インターネットのアダルトサイトなどを見ると、ボカシやモザイクがない動画をいくらでも見ることができるが、AVは1981年に誕生してから1990年代に入るまで、基本的にビデ倫(ビデオ倫理協会)の審査を通過したレンタルビデオとして流通した。

 しかし、1993年に直接ユーザーに販売する「ビデオ安売王」の登場により、無審査のセルビデオが台頭した。1995年創業のソフト・オン・デマンドもセルビデオメーカーとして現われた。

 そんな中、1998年1月にハリウッドフィルムというメーカーから人気女優・小室友里を起用した「ルームサービス」というシリーズが発売され、10万本以上の驚異的なヒットとなった。

 売れたのには理由があった。アイドルからの転身という小室の経歴に加え、モザイクが薄すぎたのだ。発売から半年後、販売した店がわいせつ容疑で相次いで摘発される事態になった。AV業界のビジネスモデルの転換をルポした新刊『AVビジネスの衝撃』(小学館新書)でこの騒動に触れたノンフィクションライターの中村淳彦氏が語る。

「発売当時、私もこのビデオを見ましたが、完全に性器が見えるほどモザイクが薄かった。有名アイドルが出演し、即物的なセックス表現で、モザイクが薄いという要素は、300円でレンタルするのではなく、数千円払っても購入したいというユーザーの欲求に応えることになりました」

「ルームサービス」のヒットが皮肉にも対立が深刻だったレンタル系とセル系の立場が逆転する分岐点となった。これを機にAVがレンタル店向けの業務用から一般向けに変貌した。

「小室友里さんに取材すると、『あんなに消しの薄いAVだとは自分も事務所も思っていなかった』といっていました」(中村氏)

 小室にとって消すに消せない“黒歴史”となったが、この騒動でAVはより強い刺激と薄いモザイクが求められる時代に突入していった。

※週刊ポスト2015年8月21・28日号

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