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2015.08.31 15:59  週刊ポスト

心理学者が分析 「恥ずかしい」となぜ「気持ちがいい」のか

 アメリカの文化人類学者ルース・ベネディクトは、西欧の「罪の文化」に対して日本を「恥の文化」と喝破したが、わが国の「恥ずかしさを利用するセックス文化」まで見抜いていただろうか。

 人に見られる、タブーに触れるという羞恥心が膨らむほど快感が高まるメカニズムは、日常のセックスを彩り豊かなものにするためのアクセントとなる。この“魔法”をいかに活用するか――それが「死ぬまでSEX」の極意である。

 恥ずかしいのに感じてしまう、いや、恥ずかしいからこそ感じてしまうのはなぜなのか。駒沢女子大学教授で心理学者の富田隆氏はこう解説する。

「羞恥心を抱くと、同時に自分が無防備だと感じることがあります。人間も他の動物も、自分が無防備で、襲われれば危ない状態の時に恐怖や危機感を感じます。

 ところが人間だけは、物理的な危険性だけでなく、仕事で失敗したり、弱点を見られた時など、集団の中で評価が下がることにも危機感を感じ、それを知られることが『恥ずかしい』という感情につながる。

 生理学的には『活性化兆候』が起こり、アドレナリンが出て、心拍数や呼吸、血圧が増加し、毛細血管が開くので顔が赤くなる。この仕組みはセックスとも共通していて、活性化兆候が起きると性的感情を抱きやすくなります。

 また、心理学的にも、社会的な孤立を埋め合わせるために、目の前にいる異性と深い関係になりやすく、セックスにおいてもより強く相手を求めるようになります」

 恥ずかしさとセックスにはもともと強い親和性があるというのだ。

※週刊ポスト2015年9月11日号

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