ビジネス
2015.09.02 16:00 週刊ポスト
事情通経済記者 好業績な3メガバンクのトップ人事を分析
6月に発表された上場企業の2014年度決算で、軒並み好業績だったのが「メガバンク」だ。三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は国内金融機関として初めて連結純利益が1兆円を超え、三井住友FGも約7500億円、みずほFGが約6100億円と好調ぶりを示した。
メガバンクの好業績は景気回復の証左なのか。それとも、右肩上がりだった株式市場が一転して急落、乱高下を繰り返すように、銀行業界の先行きにも不安があるのか。「銀行業界」の内実を探るべく開催した、経済記者座談会の出席者は40代の大手紙経済部記者のA氏、40代の経済誌記者B氏、30代の若手業界紙記者C氏、長く銀行業界を取材してきた50代のベテラン経済ジャーナリストD氏の4人。事情通経済記者たちが、トップ人事の行方を分析する。
A:「今も銀行業界では、我々記者も含めて3メガバンクのことをイメージカラーの“赤”“緑”“青”で呼んでいますけど、やっぱり勢いでいえば純利益1兆円超えをした赤(三菱東京UFJ銀行)ですよね。ボーナスにも如実に現われている。40代の課長に聞いたら、トップの赤と3番手の青(みずほ銀行)で20万円以上の開きがあったらしい」
C:「赤の平野信行・頭取(63)は旧三菱銀行出身の割には官僚臭くないし、うまく行内のバランスを取っていると評判が良い。記者懇談会などでお酒が入ると、自由奔放に喋ってしまうことでも知られています。我々としてはありがたいけど、想定外のことまで話して、事務方が時々大慌てで火消しに走ってる(笑い)」
B:「気になるところを挙げるなら、次の頭取人事か。小山田隆・副頭取(59)が最有力視されているけど、平野頭取に比べると役人っぽくて、正直、小粒な感じがするという評もある」
A:「そうはいうけど、小山田氏は東大経済学部から旧三菱銀行に入行し、調査部から企画部(※注)に引っ張られて以来、ずっと企画畑を歩いてきた。役員になってからは頭取候補が必ずといっていいほど通る営業第一本部長を経験するなど、着実に頭取昇格へのステップを踏んでいるし、次期頭取はほぼ堅い。あとは禅譲のタイミングだけでしょう」
【※注:各部署の業務施策を取りまとめ、銀行全体の経営計画をまとめあげる部門】
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