●今どきの「オトナ女子」とのズレ
このドラマは「いくつになっても幸せになることを諦めない女子」の物語だとか。最も気になったのは、「今どきの独身女性」たちの本音と、このドラマとの距離だ。
直近の新聞記事には、独身女性の3割以上が「恋人をほしいと思わない」と回答している(日本経済新聞2015年10月17日)。
「仕事で疲れて帰って、恋人にまで気を使いたくない」「今の生活に満足」というコメントが象徴的。「仕事や趣味が充実していれば一生独身でもかまわない」という回答も23.8%。
つまり、独身女にとって結婚は、もはや「夢」ではなくなりつつある。むしろ「負担」になりつつある。それが、現実の姿だとすれば。このドラマの大前提、アラフォー独身オンナの「幸せになりたい」願望とは、一時代前のテーマであり、空回り?
ドラマは「社会を映す鏡」。『オトナ女子』がどのように注目され共感されるか。その反響によって、答もまた見えてくるはず。今後の展開に期待して見たい。