国内

憲法学者の小林節氏 春画がわいせつに当らない法的根拠語る

 大英博物館が日本の「春画」の展覧会を行ない、大反響となった。しかし、本家である日本ではこれまでタブー視する傾向が強かった。そうした中で、今年は日本初となる春画展が「永青文庫」にて開催された。
 
 春画への風当たりが弱まったかと見る向きもあった中、カラーグラビアページで春画を掲載した『週刊文春』(10月8日号)について、発行元の文藝春秋が、「編集上の配慮を欠いた点があり、読者の皆様の信頼を裏切ることになった」として突如、「編集長の3か月休養」を発表した。

 果たして春画は芸術かわいせつか。この問題について議論すべく、憲法学者の小林節氏に意見を求めた。

 * * *
 わいせつは刑法で規定されているものですが、その判断基準は、憲法の「表現の自由」に関わってくる。春画がわいせつか否かについては「表現の自由の限界例」と位置付けられます。

 ここでいう限界とは、「公共の福祉」に反する場合と、「権利の濫用」になる場合です。公共の福祉とは、公共の利益であり、この場合は「最小限度の性道徳の維持」。権利の濫用とは、他者の迷惑になることで、例えば青少年に有害になる場合と考えればよいでしょう。

 春画が法的にわいせつに該当するか否か。日本のわいせつに関する法律は極めて曖昧ですが、わいせつか否かの判断については、いくつかの考慮要件があります。

 例えば「ストーリー性」。ストーリー全体の中で必然性があれば、エロ表現は認められるというもの。ずっとエロだと必然性がないと考えられます。また、「芸術性」があれば、わいせつではないと判断されることもあります。

関連キーワード

関連記事

トピックス

パチンコ店で時間を過ごす浅田舞
浅田舞、パチンコ店で合計6時間のスロット打ちに居合わせた客は「スマートな打ち筋」
NEWSポストセブン
布袋寅泰と今井美樹が食事
今井美樹、布袋寅泰のツアーにあわせて同伴帰国 「ロンドンひとり生活」に不安か
女性セブン
白井一行球審、マスクの内側は?(時事通信フォト)
ロッテとトラブルの白井一行球審の素顔 AKB48の大ファンで推しは大島優子
週刊ポスト
「投高打低」の理由は?(写真/共同通信社)
プロ野球はなぜ「投高打低」なのか? SB千賀は「3割打者はいなくなる」と予言
週刊ポスト
日本維新の会の音喜多駿・参院議員が週刊ポストに提供してくれた今年5月10日支払い分の議員歳費の「支払明細書」
国会議員の本当の支払明細書を公開 「月100万円しか」どころじゃなかった
週刊ポスト
千鳥の2人が笑いに変えてくれる安心感
冠番組6本の千鳥、ゴールデン3本はフジ「実力だけじゃない」その理由
NEWSポストセブン
上白石萌歌の入浴シーンでSNSが騒ぎに
『ちむどんどん』上白石萌歌、川口春奈の入浴シーン炎上に「騒ぎすぎでは」の指摘
NEWSポストセブン
えなりかずき「俳優業ゼロ」泉ピン子の逆鱗に触れテレビ出演激減の今を尋ねた
えなりかずき「俳優業ゼロ」泉ピン子の逆鱗に触れテレビ出演激減の今を尋ねた
NEWSポストセブン
眞子さん
眞子さんに近づくメトロポリタン美術館 狙いは皇室に受け継がれた貴重な美術品か
女性セブン
三浦百恵さんはキルトを続ける
三浦百恵さん 三浦友和とのキューピッドだった「芸能界の父」と最後の別れ
女性セブン
パチンコ店で浅田舞が目撃された
浅田真央宅に身を寄せる姉・浅田舞 GWゾロ目の日に朝イチからパチンコ店
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 国会議員の現物「給与明細書」大公開ほか
「週刊ポスト」本日発売! 国会議員の現物「給与明細書」大公開ほか
NEWSポストセブン