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冷凍チャーハンが美味い理由 「炒める」工程組み込んだから

 未だ経験したことのない人は、騙されたと思ってぜひ一度食べてみてほしい。冷凍チャーハンは想像以上に美味しくなっている。

 普段、冷凍食品自体をあまり食べない本誌記者(60代)も、最初は懐疑的だった。どうせ水分でベチャベチャ、なのに妙に油っこくて、完食なんかできないだろう──そう思いつつ、「冷凍チャーハン売上ナンバーワン」とパッケージに書かれた「本格炒め炒飯」(ニチレイフーズ)を試してみた。

 パッケージは、よく見るタイプの冷凍チャーハンのそれだ。具材も卵とチャーシュー中心のシンプルなもので、失礼ながら、見た目から人気ナンバーワンの理由は伝わってこない。

 だが食べてみると、その理由はすぐにわかった。不思議なことに、きれいに水分が飛んで米がパラパラ。卵はふわふわしていて本来の甘みがあり、角切りのチャーシューは噛むと肉汁がしみ出すほどジューシーだ。さっきまで凍っていたとは思えない。焦げたタレの香ばしさが食欲をそそる。

 近所の中華料理店と比べても遜色ないといっても過言ではない。450グラムの内容量のうち半分を電子レンジで温めたが、あっという間に完食。物足りなくなり、結局残りの半分も平らげてしまった。

 冷凍チャーハンは、仕事と育児に忙しい子育て世代や、料理が苦手な独身男性が購入しているというイメージを持つ人も少なくないだろう。だが、スーパーの冷凍食品売り場ではシニア層が冷凍チャーハンを購入していく姿も目につく。便利で、油っこくなく、美味いからだ。

 冷凍チャーハンのファンからは、こんな声が聞こえてくる。

「小腹が空いた時のちょっとした食事にいい」
「油を引かずに調理できるので油っこくなく、しかもパラパラに仕上がる」
「ちょっと酒を飲みたいときに少量だけ解凍してツマミにできるのが便利」

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