だんだん冬が近づき、毎朝、布団から出てくるのがつらくなってくる人も多いはず。しかも、「2度寝」というやつが妙に気持よくて、どうしてもやめられないなんていう人もいるのでは? 神奈川県に住む歯科技工士の女性Yさん(36才)の夫(34才)は、まさに2度寝にとりつかれた男。Yさんが、夫のエピソードを披露する。
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小学校から大学まで、無遅刻無欠席。その体験から「人は時間を守っていれば、どうにかなるんだ」って言う夫。もちろん会社を休んだり、遅刻するなんてありえない。
そんな夫の息抜きが、休日に目覚ましをかけずに昼近くまで眠ること。その日は私も一緒に寝坊できていたの。
ところが、ある休日の朝のこと。いきなり飛び起きた夫が、「やばいっ、遅刻だ。なんで起こさないんだっ。どうするんだよ」と大騒ぎ。「今日は日曜よ」と私が携帯を見せたら、「ふにゃっ」と言って2度寝したんだわ。
それがよほど気持ちよかったらしくて、次の休日から毎回、いつの間に用意したのか、非常ベルのような音の目覚まし時計が「ジリリリリ」と鳴ると「わあああ」と大声で飛び起きて、「休日かぁ」と再び布団へ。
「心臓が止まりそうだからやめて」と言うと、「2度寝はオレがやっと見つけた趣味だ。こんなに金がかからない趣味はないだろ」って唇を尖らして食ってかかるのよ。
こんなコチコチ男、まともに相手するのもイヤになってきたわ。
※女性セブン2015年12月3日号