書の楽しさを伝えたいと語る


おさる:いえ、かかるんですよ! 10時間書いた日は、紙代などで数万円かかります。筆、墨、硯、いくらでも高いものはありますし、紙は1枚400円とかしますからね。それを何十枚と書く日がありますから。でも、高ければ高いほど、気持ちが研ぎ澄まされるんです。1枚1枚、「お前で決めてやる!」という。

――将来、書道家として目指すものは?

おさる:若い人に字を知ってもらって、楽しく書いてもらえるように、指導にあたりたいです。教室を開くのではなくて、パフォーマンスとか作品を通して、こんなに書は楽しいものなんだって、たくさんの人に知ってもらいたいですね。

 習字教室を開かないかと誘いがあるんですけど、断っているんです。逆にぼくが習いに行く立場なら、タレントの書道家のところに行かないと思います。だから、もし教室を始めるなら「この人はこんな字を書くんだ」と、もっと知っていただいてからですね。「“すんまそん”しか言ってなかっただろ」「まだ7年だろ」って言われちゃいそうですからね(笑い)。

【おさる】
1968年9月19日生まれ。大阪府出身。1991年、大学の同級生のコアラと『アニマル梯団』を結成し、『タモリのボキャブラ天国』(フジテレビ系)などで人気に。2000年コンビを解散。2004年、占い師・細木数子の勧めで芸名を”モンキッキー”に改名し、8年後”おさる”に再改名した 。現在、書家・宇都鬼としても活動中。詳しい活動はこちらで紹介されている。http://www.kakibito.com/ http://ameblo.jp/monkickey/

撮影■田中麻以

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