反省その2、綾瀬はるかが思わぬ進化をとげていた! 二年前、初司会の際には、ガチガチの曲紹介と独特の間でカックンとなるゲストとのフリートークで視聴者をハラハラさせた綾瀬はるかが、二回目司会となった今回は別人のごとくスラスラと落ち着いた進行を展開。白組司会の井ノ原快彦と稲垣吾郎が「白組にはなぜ巨大衣装がいないんだ」とあーだこーだやりとりしている中、すっと割って入った綾瀬は「はい、それでは紅組勝利の秘密兵器、水森かおりさんで…」としっかりと曲紹介を完了。

 ディズニーキャラクターのコーナーでは、堂々と『星に願いを』を歌い、ゴールデンボンバーがまさかの四回連続『女々しくて』を紅白で歌うという珍記録を達成した際には「あと何年この曲でいかれるんでしょうね」とナイスな発言までしてみせる余裕だ。なんだ全然心配ないじゃん。よかったよかった。でも、なんか期待した司会ぶりとは違っている…。

 綾瀬の横では、銀色の巨大バルーンスカートの黒柳徹子がミッキーマウスに「ハグして!!」と大興奮。トリの近藤真彦を「(デビュー当時は)やんちゃでどうなるかと思っていた」、紅組勝利で「(総合司会の立場だが)やっぱり紅組が勝つとうれしい」などと自由すぎる司会ぶり。皮肉なことにふつうに進化した綾瀬より、進化を究め、別次元にいった徹子のほうが面白いという展開になったのだった。

 数億光年はある島津亜矢ファンとμ’Sファンの間を埋めるため、多くのキャラクターが登場し、懐かしの名曲も歌われた。今井美樹も高橋真梨子も二の腕を出したドレスでベテランらしい歌声を聴かせた。ただ、アニメ紅白からディズニー、スター・ウォーズ、震災から五年、終戦70年など特別企画が目白押しでバラけた印象が残ったのも事実。来年はもっと図太くテーマを絞って勝負に出てほしい。あ、ゴールデンボンバーはそのままでいいです。

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