とはいえ、神田愛花アナのように天然さんでもなければ、住吉美紀アナのように何かを捨ててしまったようなタイプでもナシ。もちろん吉川美代子サンのように、決して自分のポリシーを曲げないキャリアもない伊藤綾子キャスター。しかし、彼女には“超現役感”と“女のプロ感”がただよっているのだ。
話を北川景子に戻そう。実は主役を張るような人気女優さんには友人が少ないと聞く。以前私が担当していた旅番組で「友人と」とオファーをすると、女優が名前を挙げてくるのは決まってスタイリストやメイクさんだった。よほど著名な裏方さんでない限り、「それはちょっと…」とお断りすると、あとはだいたい、格下の女優や事務所の後輩に。なかには、男性お笑い芸人や俳優を指名してくる人もいた。
つまり、並んで自分の邪魔にならない人を自身も事務所も選択するということ。トップ女優とは孤高なのだと知った瞬間である。
北川も、自分より年上の“きれいで知的なおねえさん”だけれど、自分とは絶対かぶらない、ネームバリューでもこの先、自分が負けることは絶対にない、ということで伊藤綾子を選んだのかもしれない。しかも報道番組のキャスターという立場上、DAIGOとのことをペラペラ喋るハズはない。そこでも伊藤は信用されたのだと思う。
だが、伊藤綾子の“評判”を聞いていた私は、彼女には彼女なりの狙いがあったように思えてしかたがないのである(苦笑)。
かつて、フジテレビの中井美穂アナは鈴木保奈美と親友で、一緒に海外旅行に出かけるような仲だった。が、中井さんは常に「私なんかを親友と言ってくれるなんて申し訳ない」というスタンスを崩さず、自分からは決して「鈴木保奈美と親友」などとは言わなかった。
最近では、元・日テレの森麻季アナが澤穂希さんと仲良しであることが度々スポーツ紙に紹介される。澤さんは女優ではないが、プロ野球選手と離婚後も、“読売”テレビでレギュラーを持ち、頑張っている森麻季のイメージアップに澤さんが貢献していることは間違いない。
で、北川景子の“友人”伊藤綾子キャスターである。DAIGOと北川景子の結婚会見の翌日も『スッキリ!!』に“友人代表”としてVTR出演し、コメントしていた彼女。繰り返しになるが、北川にとってはそうプラスになる相手ではないが、絶対にマイナスイメージにはならない存在。地方局出身で、県で評判の美人で、いまは在京局の夕方のニュースで人気のフリー女子アナは、女優の邪魔にはならないのである。
でも、でも、伊藤綾子にとって、北川景子の存在と、そこから広がるネットワークは計り知れない。向井理はもう結婚してしまったが、人気俳優と知り合うことができるかもしれないし、事務所の先輩・中田有紀キャスターのように人気ミュージシャンと知り合うことも期待できる。
昨年のクリスマス、「仕事帰りに一人でチキン一つを買って自宅で食べていたら涙が出てきた」という過去のエピソードを『~御殿!!』で話してくれた伊藤綾子キャスター。今年こそ北川景子にあやかって、“お話”がまとまるのでは?と思うのは私だけだろうか…。