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2016.01.20 16:00 週刊ポスト
「楽器オヤジ」たちが集う新橋居酒屋 1曲披露して帰る人も

演者と客の垣根はない(さんろすLIVE)
シニア世代になって、新たに楽器を習い始める人たちは多いが、少し楽器が演奏できるようになってきたら、次に湧いてくるのがやっぱり人前で披露したいという気持ち。でもどんなところで? 実はいま、こんなところでも演奏できるんです!
団塊世代のリタイアが始まった約8年前より、店内に併設されたステージで気軽に演奏ができる居酒屋が増えている。そのひとつが、サラリーマンの聖地・新橋にある『さんろすLIVE』だ。
ここには、50代男性を中心に毎日多くの 「楽器オヤジ」たちが集まっている。
「うちはお客さんが順番にステージに上がって1~2曲演奏するというスタイルでやっています。誰でもステージに立つことが可能ですし、腕前も上手い人から下手な人まで様々。最近はビートルズの曲を演奏する人が多いです。もちろん選曲は自由です」
と、同店店長の武田富雄氏は語る。
いま、多くのライブ居酒屋では楽器の無料貸し出しも行なっている。『さんろすLIVE』でも、電子ピアノ、エレキギター、アコースティックギター、エレキベース、ドラム、カホン(箱形の打楽器)の貸し出しをしているという。そのため、楽器を持たずにふらっと立ち寄って1曲披露して帰るという人も多いそう。
「一番混むのはやはり金曜の夜なので、多くの人に演奏を聴かせたい、または色々な人の演奏が聴きたいという人はそこを狙ってくるのがいいと思います。音楽仲間ともたくさん出会えるのでおすすめです」(武田氏)
ライブ居酒屋の先駆けともいえる東京・神田の『昭和』や、新橋の『落陽』をはじめ、こういった居酒屋は全国各地に存在しているという。金曜の仕事終わりにふらっと近くのお店を訪れてみてはいかが。
その他にも、名曲喫茶で優雅に演奏をしたい人におすすめなのが、東京・阿佐ヶ谷にある『音楽とコーヒー ヴィオロン』である。
ここは貴重なレコードを聴きながらコーヒーを楽しむ喫茶店だが、18時以降はプロからアマチュアまで様々な人が演奏できるミニコンサート会場となる。
店の主人である寺元健治氏は、「音楽は気持ちが大切ですから、楽器を始めて間もない人でも関係ありません。音楽を通じて何かを伝えたいと思ったら、その時はぜひお越しください」と語る。
お洒落な名曲喫茶でのコンサートを目標にすれば、おのずと楽器の練習にも力が入るはず。
撮影■山崎力夫
※週刊ポスト2016年1月29日号
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