角居厩舎は今年スタートがまずまずで5勝していますがそのうち3つが3歳戦(1月24日終了時点)、芝・ダートの両方で結果を出しています。
ドラゴンカップは1月京都ダートの新馬戦を見事に勝ち切りました。道中をしっかりためて、最後に切れた好走でした。芝適性がありそうなので、中1週で芝2000メートルのオープン若駒Sに挑戦(7着)。こういう選択肢もあるということです。
エルビッシュは4戦目で初勝利をあげ、1月京都の特別で2勝目。これで一息入れてクラシックのトライアルに向かうことができます。
ディープインパクト産駒の牡馬ヴァンキッシュランは2歳時に3戦走ったものの未勝利、1月の京都でようやく勝つことができました。今後をどう走らせていくか。思案のしどころとなります。
人気になりながら勝ちきれない馬もいますが、メドの立った走りをしてくれているので、そろそろ順番が回ってきそうです。
迫りくるクラシックを意識するのか。それとも長い目で見るのか。
3歳馬の寒い時期の選択肢は多岐に渡ります。
●すみい・かつひこ 1964年石川県生まれ。中尾謙太郎厩舎、松田国英厩舎の調教助手を経て2000年に調教師免許取得。2001年に開業、以後14年で中央GI勝利数23は歴代2位、現役では1位(12月20日現在)。ヴィクトワールピサでドバイワールドカップ、シーザリオでアメリカンオークスを勝つなど海外でも活躍。競馬の他、馬文化普及や障害者競馬などにも尽力している。主な管理馬はほかにカネヒキリ、ウオッカ、エピファネイアなど。
※週刊ポスト2016年2月12日号