もうひとつの好物は夫人が作るカレー。調理にこんな工夫が施されている。
「野菜はゴロゴロと大きいものではなく、すべてみじん切り。炭水化物の多い根菜は使わず、セロリの葉とキノコ類をたくさん入れて、赤パプリカとブロッコリーを添える。盛りつけた後、さらに生のニンニクをすり下ろしています」(生島氏)
森氏によれば、これらの具材や切り方も理に適っているという。
「タマネギやニンニクなどをみじん切りやすり下ろしにすると、細胞が空気に触れる面が増え、抗酸化物質がいっそう増える。赤パプリカ、ブロッコリーにも抗酸化ビタミンであるA、C、Eが揃っているので、見事なアンチエイジング効果を期待できます」
ハリや潤いを保つコラーゲンを作るには、肉や魚、乳製品、ブロッコリー、赤ピーマン、イチゴやグレープフルーツなどを、毎日バランスよく摂ることが大切だ。
「美肌のために鶏手羽、豚足、砂肝、牛スジなど、コラーゲンの豊富な食材をたくさん食べる人もいますが、コラーゲンは食べ物として体に入ると一度アミノ酸に分解されるため、そのまま肌に届くわけではありません。
むしろコラーゲンたっぷりの食材は脂質やコレステロール、カロリーの多いものばかりなので、食べすぎると太ってしまいます」(森氏)
生島氏のようなバランスのいい食生活を心がけたい。
※週刊ポスト2016年2月19日号