ライフ

ダイエットに肥満外来 健康保険適用のケースも

肥満外来で保険適用のケースも

 自己流で無理なダイエットは、健康を損ねることも。そこで最近人気なのが、医師の指導・管理のもとで安全に効果的な減量を目指すメディカルダイエットだ。たとえば大学病院に肥満外来が置かれるところもあるが、いったいどのような治療を行なっているのだろうか。

 肥満外来を専門にしている、よこはま北星クリニックの島野雄実理事長によると、「現在は女性よりも30~50代の中高年男性の患者さんが多いです」とのこと。

 通院するのは糖尿病や高脂血症、高血圧など、健診で問題が指摘された人たちが多い。医師から「やせれば改善しますよ」とはいわれたが、どうすればいいのかわからない。そのため、医学的に正しいダイエット法を求めて肥満外来の門を叩くのだという。

 通院は、初めは2週に1回、その後月1回で3か月間が目安。健診で病気と診断されれば治療の一環となり、健康保険が適用されて、自己負担額は1回数千円程度だ。

 肥満学会が提唱する治療法は、食事療法、運動療法、薬物療法、行動療法の4つある。しかし、「体重を1キロ落とすにはフルマラソンを2回走るくらいの運動量が必要です。実は運動ではそれほどやせません」(島野氏)

 薬物療法は効果が緩やかで、仮に薬が効いても飲むのをやめれば効果はなくなる。結局、食事を制限する食事療法がもっとも効率的だ。そして、ダイエットに取り組むよう意識改革を促す行動療法。肥満外来ではこの2つが治療の主軸となる。

 具体的な診療は、毎日の食事内容を患者が記録した「食事レコーディング」の表を見ながら、太った原因を探し、指導する。例えば体重150キロの人の食事記録では、牛丼特盛やカレーライスなど一品料理ばかりで、ダメな食事の典型が多い。体重を減らすには、1日3食を守り、幕の内弁当のような、様々な料理が少しずつのメニューにすることが大切だという。

 短期間で結果を出すのではなく、無理なく自然に体重が減る食習慣を身につけさせることが目的だ。

撮影■佐藤敏和

※週刊ポスト2016年2月26日号

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン