ニュースの現場ではベテランディレクターによる女子アナいじめがあるという。あるフリー女子アナウンサーが絶対匿名を条件に語る。
「ディレクター陣の中には、“自分たちはジャーナリストだ”という思いが強いからか、女子アナやレポーターを一段下に見ている人もいる。アナウンスが指示よりワンテンポ遅れたりすると、“どこ見てんだよ!”とかイヤホンに怒声が飛ぶ。
こちらのミスなら謝るしかないのですが、あるディレクターから上手くレポートできた時に“どうせNG出すと思ってたからカメラ回していなかった。もう一回ね~”と言われたこともある。私たちはストレス発散の道具なのでしょうか」
身近な同僚が「加害者」になることも。日テレ時代に“避妊具写真”を写真誌に報じられた夏目三久(31)にはこんなことがあったという。
「写真の中で夏目さんが手にしていた避妊具メーカー名がアナウンス室で彼女の渾名になったそうです。同僚からその週刊誌を自分のデスクに置かれるという嫌がらせもあったらしい」(日テレ関係者)
特に熱愛報道などで騒がれると立場は一気に悪くなる。身から出た錆とはいえ、仕事を干されかねない。
「タレントや野球選手との熱愛報道が出ると、情報番組やニュースから外されることも珍しくない。降板後は深夜のバラエティ番組などに回される。最も屈辱的なのは後輩アナが司会の番組のレポーター役。しかも苛酷な地方ロケや体を張った内容で、しかもオンエアされるのは2~3分だけだったりする」(テレビ局関係者)
※週刊ポスト2016年3月4日号